日々のつぶやき

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満員電車、解決に有効なのは?

最近、東京の真ん中あたりで働いている友人と話していると、やはり満員電車の不満が大きいようである。個人的に昔調べたので満員電車がなぜ無くならないのか、どうすれば無くなるのかをつらつらと書いて行きたい。

 

①なぜ無くならないのか

鉄道会社と言えど、会社は会社。利益にならないことはできない。鉄道事業鉄道事業法なんかで運賃の値上げが会社の勝手では出来ない、ということになっている。実際、日本の鉄道会社は古い会社が多く料金がその時代の物価のまま、ということがよくある。新しく設立された「つくばエクスプレス」や「成田スカイアクセス」などは非常に高い運賃を取っている。この理由はもちろん建設費を償還するため、となっている。が、よく考えてみると、一般に「料金が高い=利益が大きい」とはならない。公共性が高いという理由で最大収益をあげられる運賃設定にはできないようだ。これが満員電車が無くならない唯一絶対の理由。

鉄道会社が利益を上げるために出来ること、それは「投資をしない」「特急列車等、運賃が高額になる列車に誘導する」「出来るだけ詰め込む」「出来るだけ長い距離に乗ってもらう」等々、すべて通勤列車を混雑させる方向ばかりである。

 

②どうすれば無くなるか

「なぜ無くならないのか」を踏まえた回答は、「列車の運賃制度を規制緩和する」。これが一番丸く、合理的である。鉄道会社としても、列車を多数抱えることはコストとなる。需要が集中する時間帯は高額に、少ない時間帯は低額にすることで需要を平均化し車両という資産を有効活用でき、さらに需要が大きい時間帯で収益が増えるため鉄道会社として非常にメリットが大きい。カラオケボックスのようなイメージでとらえると良いかもしれない。朝はつくばエクスプレス的運賃で、日中はタダ同然、夕方は今までと同じくらいの運賃といったイメージである。各鉄道会社が自社にあった混雑対策を講じれるため、効果が大きいと考える。

CO2などで行われているような「混雑権の売買」も考えられる。こちらはどちらかと言えば共産的な考え方で、政府が混雑率を把握し、年度ごとに達成すべき目標値を設定する。目標未達の場合は混雑権を他社から買い取ることで達成できる。こうすればより混雑を緩和した会社が経済的なメリットを受けられる。